「補助金で中古住宅」は本当におトクなのか
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結局は個人の価値観なのでなんとも言えない部分ですが、今日は中古住宅を購入する際もらえる若年層を対象にした補助金について書きたいと思います。
「補助金」と言われるとなんだかありがたい気持ちになります。
ところがどっこい、補助金はもらえても最大65万円です。
その65万円の使い道は決められていて、
・省エネ工事費用 (ソーラーパネルをのせるとか)
・耐震工事費用(中古住宅なので必要ですね)
・検査費用 (上記2つの工事の事前に行う検査のための費用)
の3つに補助金をあてなければなりません。
このことからわかるように、
中古住宅を土地付きで2000万円で買ったとしても、
検査費用+省エネ工事代+耐震工事費用が別途かかり、
その別途にしか補助金はあてられないので、
購入代金の2000万円がさらにお安くなるとかっていう話ではないのです。
っていうかむしろそれより高くなる可能性の方が高いんじゃないでしょうか。
たとえのお話をするなら、築浅のキレイなソーラーパネル付き中古住宅を購入しても、65万円の補助金をもらうには、耐震工事と省エネ工事・それらに必要な検査をしなければならないってことです。加えて住宅瑕疵保険(5万円前後)に加入しなければなりません。
なんか素直に得した気分になれない(*´-`)
そもそもこの補助金は、古くて手つかずになってしまった中古住宅(ex.高齢者が住んでいたが亡くなったり施設に入ったりして住み手がいなくなった…)を復活させることが目的なので、「築浅の設備が整った中古住宅」は想定の対象とされていないようで。
リフォームには詳しくないけれど、それだけ古い建物の耐震工事やリノベーションにかかる費用って65万じゃきっとまかないきれないですよね…。
グーグル先生で「耐震工事 費用」と検索すると「格安!23万円から」っていう広告が出てきました。
耐震工事だけで23万円…。
きっと建物の築年数や構造によって変わってくるでしょうから23万円じゃおさまらないような…。
加えてこの補助金には支給要件があって、
・住宅購入者が40歳未満
・工事のための検査を受ける
・住宅瑕疵保険に加入する
ことが必須です。
なので、
「1人暮らしをしていた65歳の親が老人ホームに入ることになったので、40歳の息子とその家族が、賃貸はやめて親の住んでいた家を引き継ごうと思った」
場合、この補助金は受けられないわけです。
そもそも「ふるーい住宅を取り壊さず、それなりの費用がかかるリノベーションやら耐震工事、ソーラーパネルの取り付けを経てそのまま使う」という選択をどれだけの人がするのか。
ちなみに、予算の問題もあってこの制度は期間限定です。
ニュースで見かけたときは「いい制度だな」と感じましたが、よくよく考えてみると「ないよりマシ」程度なんじゃないかと思えてきたのでした。
多分、こういう「よくよく考えてみたら微妙じゃない?」ってそこかしこにあるんでしょうね。
今回は自分が家を建てているということもあり関心を持ってニュースを見、実際に調べてみたんですが、そうでもなかったら気づかなかっただろうと思います……(´-`).。oO
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